先日、新規のお客様からシラカバを診断してほしいというご依頼がありました。「枯れているかもしれないが、とても大切にしてきたので、わずかな可能性にかけたい」という思いをお持ちでした。とても立派なシラカバで、地域のランドマークにもなっていたようです。残念ながら回復は難しく、お客様はとても悲しそうでしたが、シラカバは寿命が長い木ではないので、天命を全うしたということだと思います。
このシラカバもそうだったようですが、電線にかかりそうな枝を電力会社が剪定する場合があります。都市部の樹木は、人間の都合で剪定されることがよくあります。樹木が生きものであることをよく理解して剪定されればまだよいのですが、単にはみ出ているところをぶつ切りにしてしまう場合もあります。剪定は少なからずダメージを与えるので慎重にやってほしい、樹木だって人間と同じ生きものである、ということをなるべく多くの人に少しでもわかってもらうにはどうしたらよいのか、改めて考えさせられました。