スタッフの片岡です。
本日は、千葉県船橋市でソメイヨシノの樹木治療を行いました。
樹齢はまだ5年程度で若木であり、幹や樹皮に傷は無く地上部の判定は「良」。
しかしながら、対象樹木は今年になり葉の黄変が発生し、早期落葉が起こっています。
葉に目立った虫食い痕や、菌類等の影響もあまりみられません。
半月ほど前に、お客様ご自身で殺虫剤を散布したとのことで、その薬害も考えられました。
しかし、隣のオオシマザクラ他庭内に散布したそうですが、黄変は当該樹木だけに発生。
また、土壌環境はそれほど悪くはありません。
気候については、今年は梅雨明けが早く、高温と乾燥状態です。
それらを踏まえまして、主要因は薬害の可能性を考えましたが、
他の植物には以上が発生していないことからその可能性はやや低いと思われました。
葉の黄変は、鉄分やマグネシウムなど微量要素の欠乏で起こることがあります。
さらに今年は、梅雨が早くあけ、気温も非常に高いことから、蒸散を抑制するために早期落葉が生理的に起こっている可能性が考えられます。
葉量の多い当該樹木で、黄変落葉反応が顕著に表れている例と考えました。
そこで、葉には蒸散抑制剤(アビオンC)と殺菌剤(赤のイナスイ)を混合液を散布。
土壌には、筒形土壌改良材ブレスパイプによる通気透水性の向上を計り、
埋め戻しの際には、リモナイトを添加し微量要素を補給。
また、アルカリ電解水と万田酵素の混合液体肥料を、高圧をかけながら土壌の奥に灌注をしました。※
(※これは、1m程度のノズルの先から高圧で液体肥料が噴射され、その水圧により土壌内の物理的環境が改善されるとともに、最も生理活性の高い細根に直接有効成分を届けることができます。)
大変暑い日の作業でしたが、お客様にも手伝って頂くことで、
経費を抑えた樹木治療を行うことが出来ました。
作業後は、毎年石垣島からお取り寄せしているという、
とーーーっても甘いパイナップルに身体が生き返りました。
素敵なご夫妻に大事にされている本サクラが元気になりますように。
どうもありがとうございました。
(株)木風 片岡日出美