7月25日は日本樹木遺産協会主催で開催した「樹木診断機器比較研修会」は、
おかげさまで大盛況のうちに終えることができました。
北は北海道、南は福岡・宮崎まで、全国から50名を超える皆様にご参加いただき、本当にありがとうございました。




25年前、私は日本で初めてドイツ製のPICUS音響トモグラフを導入しました。
当時は、「そんな機械で樹木の内部を測ったところでなんになるの?」都に認定されてない機械を買ったって無駄だよ」と批判を受けることもありました。
それでも、一本でも多くの樹木を守りたい。
倒木事故を未然に防ぎたい。
その一心で導入を決意し、試行錯誤を重ねながら診断を続けてきました。
この25年間で数多くの事例を積み重ね、多くの樹木を守り、樹木に関わる多くの方々のお役に立つことができました。
そして昨日、その知見を後輩の皆さんと共有し、一緒に研修会を開催できたことは、私にとって大きな喜びであり、とても感慨深い一日となりました。
今回の研修会では、
・PICUS音響トモグラフ
・ArborSonic 3D
・レジストグラフ
の3種類の診断機器に加え、**PICUS TreeTronic(電気伝導度測定)**も実施し、3機種・4つの計測方法を同一樹木で比較しました。
さらに診断後には実際に伐採を行い、断面を確認して診断結果を検証するという、これまでにない実践的な研修となりました。ここまで実施した研修会は、業界でも初めての試みだったと思います。
実際に伐採してみると、小さな空洞が確認されました。
レジストグラフでは、その空洞を物理的に素早く確認することができました。
ArborSonic 3Dでは、音波によって異常箇所が示されました。
PICUS音響トモグラフでは、その空洞は小さすぎて明瞭には捉えられませんでしたが、PICUS TreeTronicによる電気伝導度測定では水分分布の変化が示され、結果として他の機器とほぼ一致する評価を得ることができました。
今回改めて感じたのは、
「どの機械が一番優れているか」ではなく、用途や目的、そして樹木の状態に応じて、それぞれの特徴を理解し、適切に使い分けることが何より重要であるということです。






参加者の皆様からは、
「こんな研修会を待ち望んでいました!」
という嬉しいお言葉も数多くいただきました。
しかもなんと、私が『情熱大陸』に出たのを見て樹木医を目指したという学生さんも来てくれてました!
25年前、たった一人で始めた挑戦が、昨日は全国から集まった仲間と共に学び、語り合える一日につながったことを、本当に嬉しく思います。




最後になりましたが、この研修会の開催にあたり、ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
・習志野市役所 公園緑地課の皆様
・習志野市造園工事業協同組合の皆様
・習志野市議会議員 丸山ひでお様
そして、猛暑の中にもかかわらず、快く企画・運営にご協力いただいた
・株式会社トシ・ランドスケープ様
株式会社トシ・ランドスケープ 東京都渋谷区恵比寿の造園会社
・HARDWOOD株式会社様
HARDWOOD株式会社
さらに、準備から当日の運営まで力を尽くしてくれた株式会社木風のスタッフにも、心から感謝しています。
樹木診断技術は日々進化しています。
しかし、機械だけで樹木を守ることはできません。
診断結果を正しく読み解き、その樹木にとって最善の判断をすること。
それが私たち樹木医の使命です。
これからも経験と知識を次の世代へ伝えながら、多くの仲間とともに、大切な樹木を未来へつないでいきたいと思います。
樹木のチカラで世界を豊かに、美しく、平和に。
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