木風では、昨年度から奄美群島加計呂麻島の町指定文化財「諸鈍デイゴ」を保全するためのプロジェクトに取り組んでいます。
プロジェクトの目標は、デイゴや奄美産の植物から有効成分をみつけることで地域活性化につながる商品開発につなげ、デイゴの保全管理費を生み出せるような体制をつくること。
そのために、昨年よりお茶の水女子大学理学部の森義仁教授と、同大学のアフガニスタン留学生に協力いただき、蒸留実験をおこなってきました。
そして今回は、減圧蒸留によって蒸留水や精油から成分が検出されるのかを調べるために、清澄庭園近くにあるリカシツ株式会社様にて蒸留実験を行ってきました。
今回使わせていただいた機器は「エバポレーター」。
大学の理学部ではよく使用する濃縮機だそうです。
それをリカシツでは、濃縮によって発生した水と精油を使うという逆の発想により活用していました。
実験は、1ℓ~2ℓの小規模蒸留でしたが、実験後の蒸留水を触ってみると、デイゴの乾燥葉、生葉ともにしっとりした感触が!
クサラ(奄美産柑橘)はとても良い香りがしました。
これは何かに役に立ちそう、、、立ってほしい!
現在、蒸留水はお茶の水女子大にて分析予定ですが、残りは木風スタッフが持ち帰り化粧水やお風呂にいれてみたりと様々実験中です。
来月にはお茶の水女子大からの結果をもとに活用法を検討することになります。
よい結果を報告できたら!と思っています。
リカシツの関谷社長、西山さんはじめスタッフの皆様、
リカシツを紹介してくださったGattoアロマテラピースクールの橋本由佳先生、
この度はありがとうございました!
リカシツには「リカロマ」と「理科蒸留所」があり、
実験に使うフラスコやビーカーがおしゃれで実用的な形で販売されています。
蒸留体験などの教室もあり面白さ満点のお店でした。
●リカロマWebサイト
https://www.rikashitsu.jp/rikaroma.html
●Gattoアロマテラピースクール
http://gatto-aroma.com/