今年の秋に倒木を懸念されてソメイヨシノのピカス診断のご依頼を受けました。
昨今は台風が酷く、倒木の危険性が増しています。
ピカス診断は外から見てもわからない内部の腐朽の状態を切らずに診断できる画期的な方法です。
私が15年前に日本で初めて診断機器をドイツから導入し始めたサービスでこれまでに2000本以上の樹木を診断。
日本一の実績を誇っています。
さて、M幼稚園では、2本のソメイヨシノが有りましたが、1本が危険な状態でした。
園長先生の苦渋の決断で伐採することになりました。
診断結果はこちらです。
一般の方は『腐朽』というと『空洞』をイメージされるようで一瞬私の診断を不正確だと誤解されたようですが、
樹木が腐った状態は材が残っている場合が多く、開口していなければそのまま内部で材が詰まったまま腐っているということになります。
このソメイヨシノモ腐朽していて、茶色く変色し、年輪の組織は破壊され、腐朽菌が侵食している筋も確認され明らかに不健全な状態であることがわかりました。
材が残っていても、強度は無く空洞と同じように樹木を支える力はありません。
今回の診断は、末期腐朽から中期腐朽、初期腐朽、亀裂までとても正確に診断できていて、大変技術的に高い結果をご提供出来きました。
おかげで、M幼稚園さんでは多くの園児たちが集う園庭で事前に危険を取り除くことができました。
ぜひ、皆さんもこの優れた診断技術をご活用され、安全な緑地管理にお役立ていただければと思います。