帝京大学医学部附属溝口病院のソメイヨシノは、2014年に初めて治療を行いました。
空洞が有り、どうしたらよいかわからず、治らなければ切ってしまおうか?とお悩みのところにご相談いただきました。
診断したところ、空洞はあるのですが、樹勢はよく、根元環境を改善すればかなり元気になる見込みがあったので治療を行いました。
アスファルトを剥いで、ブレスパイプを設置し、液肥など樹勢回復に努めたところ年々よくなり、今年も順調でした。
しかし、周囲の建設工事に伴い、残土などが根元周りに堆積してしまい、若干今後が懸念された為、第2回の治療を行いました。
盛り土になった部分を丁寧に剥ぎ取り、土中に混入されてしまったガラやアスファルトのがれきを取り除き竹腐葉土などを漉き込みました。
その際に前回埋設していたブレスパイプを交換したのですが、とても素晴らしい発根が見られ、樹勢回復に大いに役立っているのが確認されました。
発根が少なかった箇所は、そばに建設ガラが混入されていたりしているところでした。
巷では、他の商品と同じ、詰まる、たいして効果無いなどの声も聞かれますが、違いますよ!
泥も詰まっていませんし、シッカリブレスパイプの周りでは発根されていて、微生物も沢山住みついています。
街路樹などの植栽帯に埋設すれば根上がりなどにも効くと思います。
治療中は沢山の人が何をしているのか見に来られて声をかけられました。
このソメイヨシノは旧病院の時は入院患者さんたちの憩いのソメイヨシノだったそうです。
同時に近隣の方にとっても大切なソメイヨシノだったようです。素敵ですね。
これからも頑張ってこのソメイヨシノが元気でいられるようお手伝いしたいと思います。