千代田区のオフィスビルのハナミズキのうどんこ病対策
当社で2017年から防除を行っているハナミズキのうどんこ病対策の様子をご紹介します。以前よりかなり改善してきています!
まずは診断したときの様子はこちらです。
2017
葉の上に白い粉をまぶしたような様子がわかります。一部は褐色に枯れています。
【うどん粉病とは】
葉や茎がうどん粉をかけたように白くなる症状で一箇所から始まり、広がるとともに分生子(無性胞子)を形成して離れた所にも感染します。
うどんこ病菌の分生子は他の糸状菌よりも豊富に水分を含み、しかも吸湿性が良いため乾燥条件でも発芽できます。他の糸状菌と同様に高湿度下でよく増殖します。
胞子が風で運ばれ、若い葉や枝、花首、蕾に寄生し、多くの植物に発生します。うどんこ病には多くの種類があり、中には色々な植物に寄生する種類もいますが、主にはそれぞれ違う植物に寄生します。もう一つの特徴としてうどんこ病は生きている植物にしか寄生しません。涼しく湿度が低いと繁殖しやすくなるので、春から秋(夏期高温時を除く)にかけて発生しやすく、特に風通しの悪いところなどでは多発します。逆に雨が続くようなときには発生が少なくなります。
以上のことから、暑く乾燥した都会で発病することが多く、殺菌剤をかけて防除することと環境を整えるのが必要だということです。街路樹などはアスファルトの熱もあり低木が無ければカラカラの環境ですからうどんこ病はなかなか治らないでしょうね。
そこで過乾燥にならないようにするためには、低木の植栽で蒸散する空気中の水分を生み出しつつ、ブレスパイプで土壌の通気透水性は確保します。
低木は元々オタフクナンテンが植栽されていましたが、せっかくなので花の咲く色んな種類の低木に変えました。景観も良くしつつ樹木の健康を回復させます。
2017
うどん粉病の状態がかなり改善されてきました。
当社では樹勢を向上させるために液肥の土壌潅注も定期的に行っています。
2019
2020
枯れ葉は無くなり被害は抑えられています。春先に薬剤散布をすることでこの後の拡大を防いでいます。
ハナミズキのうどんこ病にはベニカXを散布します。決められた薬剤を正しい処方で使用してください。家庭用でしたらスプレー式もありますので、ご自分でされるときはそちらが便利でしょう。
ハナミズキのうどんこ病には、適期での殺菌剤の散布と、環境改善が必要です。
しつこいうどんこ病にお悩みの方は、是非当社へご相談ください。美しいデザイン性のある環境作りからご提案いたします。