昨今、カエンタケがニュースになりましたが、キノコは生態系において重要な役割を担っています。植物や動物の死骸を分解する役割です。キノコがなかったら、植物や動物の死骸が土に還ることができないでしょう。
里山のクヌギやコナラなどを薪炭材として人間が利用していた時代は、適度に伐採・更新されていました。今は里山のナラ類が放置されて大径化し、カシノナガキクイムシが増え、ナラ枯れがまん延しています。そして、枯れたナラ類にカエンタケが発生しているそうです。
カエンタケは、増えてしまった枯れたナラを一生懸命、土に還しているとも言えます。
キノコの一部は、生きた木の材を腐朽し、木を弱らせたり、枯らすこともあります。しかし、大半のキノコは、樹木の死んだ部分に菌糸を広げます。
キノコは胞子を飛ばすために生えます。地表に生えているキノコは、土中の何かの死骸に菌糸を広げ、胞子を飛ばすために生えてきたのでしょう。
さきたま緑道でも様々なキノコに出会えて楽しいですよ!