埼玉県の国道にて、ケヤキの街路樹診断を行いました。
樹木医による街路樹診断のステップの基本は、
まず、外観診断にて「健全度:A~D評価」を判定する調査します。
その後、「健全度:C+~D」判定の倒木危険度の高い対象木について、精密機器を用いたより正確な樹木診断を行います。
(以下のマニュアルに基づいて診断しております)
※東京都の街路樹診断マニュアル
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/content/000007448.pdf
※国土交通省 国土技術政策総合研究所
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0669pdf/ks0669.pdf
特に危険度の高い状態と判断するケースについて、少しご紹介します。
①根元に腐朽の確認(特に子実体(=キノコのことです))
このような大きなキノコが根元に確認されると、樹木の内部はかなり腐朽(腐っている状態)で、倒木のリスクが高いと予想されます。
(例①-1)
周囲の植栽に隠れて、見落としてしまわないように気を付けて根元の診断をしていきます!
②これも腐朽していて、幹が開口空洞になっています。
樹体を支持するための中心の材が腐って強度が落ちているため、倒木のリスクが高く危険な状態です。
(例②-1)
(例②-2)
寒い真冬の国道での診断はなかなか大変なものがあります、やりがいのある仕事です。
どうもありがとうございました。
スタッフ片岡