山形 キャラボクのお引越し

工藤家のキャラボク移植大作戦 [2023年~2026年]
2023年、山形の寒河江市の建設会社、丸五建設さんから連絡がありました。お客様のキャラボクの移植をお願いできませんか?と。
http://www.marugo.biz/

そのキャラボクは元々は空海上人によって開かれた月山のお寺に生育していたものです。そして工藤家のご先祖様が譲り受けた由緒あるキャラボク。家と共に過ごしてきましたが1976年の寒河江ダム建設開始によって、ダムの底に沈むことから市街地への移転が余儀なくされました。以来50年もの間、工藤家にて良好に生育してきましたが、この先のご家庭のご事情により、存続することができないので移植したいとのことでした。そこでキャラボクを受け入れてくれる方に譲ることになりました。

長年、工藤家の守り神であったそのキャラボクをどのようにするか?樹木の命をつなぐという木風でも大きなテーマであることから、ありがたくその大きな仕事をお引き受けいたしました。お付き合いのある業者さんの中で、千葉市のわかな造園さんが快く引き受けてくださり、移植の段取りとなりました。わかな造園さんは自社の施設に日本庭園を設えていらっしゃり、そこに最適という事になりました。
https://wakana-z.com/kominka/

樹齢200年以上の、このような古木の移植は木風も初めてです。入念に準備するために2023年8月に外観診断をした後、最適な時期として2024年4月に環状剥皮で根回しを行いブレスパイプバンブーを埋設して準備万端にしました。

当初、養生期間は2027年までの予定でしたが、2025年8月の視察で、想定以上の発根を確認できたため、1年前倒しでこの2026年の4月に移植実施となりました。お客様にとっても費用的な負担を減らすことができてよかったです。ブレスパイプバンブーのおかげですね。
https://kofu-japan.net/shop/products/list?category_id=19

そして移植当日、神主さんも呼んでくださり、業務の安全祈願とキャラボクの末永い存続がお祈りできました。
たっぷりの発根もあって、掘り取りはスムーズに行え、わかな造園さんの丁寧な仕事のおかげで無事に千葉まで移植することができました。
今どき、こんな素晴らしいお客様はそうそういないと思いませんか?お金がかかるからと大抵の方は伐採してしまいます。でも、長年大切にしてきたからと移植してくださる。こんなありがたいことこの先二度とあるでしょうか?本当に素晴らしい機会をいただけまして心より感謝申し上げます。

樹木のお世話はすぐに結果が出ません。何年もかけてやっとその端口に触れる程度です。この先、私が死んだあと、未来の人がこのキャラボクの命のリレーに感心してくれると嬉しいですね。
お客様のお見送り、涙を流して見送ってくださったその思いを、いついつまでも受け継げるようこれからも精いっぱいお手伝いいたします。
関わった全ての方に深く深くお礼申し上げます。みんなキャラボクに会いに来てねー!

関連記事

  1. さきたま緑道 サイクリングイベント

  2. 樹木医学会第24回大会に参加!

  3. 東京町田市のお客様のお庭のお手入れをしました。(2018年8…

  4. 駒場の大学研究センターの大ケヤキのピカス診断(2018年7月…

  5. 県指定天然記念物シダレザクラ治療

  6. 公園はみんなのもの

樹木医受験応援講座、早割実施中!

木風Facebookページ

アーカイブ

PAGE TOP