先月、奄美諸島の加計呂麻島でデイゴ並木のピカス診断を行いました。
現場はなんと樹齢300年以上の巨樹がずらりと並ぶデイゴ並木です。
「諸鈍デイゴ並木」として知られ、映画「男はつらいよ」のロケ地にもなりました。
シリーズ最後の映画で、寅さんとリリーさんが住んだ場所として観光地になっています。
湾の砂浜にそって数百メートルにわたりデイゴが植えられ、地域の人たちの手で代々育てられてきたそうです。
現在のデイゴの本数は約70本。堤防・護岸工事の影響や、外来種デイゴヒメコバチの食害によって
近年、花付きがわるくなり、大きな折れ枝もあったことからピカスによる腐朽診断のご依頼を頂きました。
調査に先立ち、地元住民の方に向けて現地説明会も行いました。
(デイゴ公開腐朽診断&説明会のご案内について)
当日は、諸鈍地区の皆さんを中心に瀬戸内町役場の関係者をまじえて、20名ほどの方が参加されました。
スライドで簡単にご紹介した後、診断の様子を弊社社長の後藤よりご説明いたしました。
地元の皆さんにも、実際にピカスの機器を使ってみていただきました。
伐採しなくても幹のなかを調べられるということで、皆さん、興味津々です!
幸いこのデイゴはほとんど腐朽がなく、元気でした。
質疑応答では、デイゴ並木の現状について前向きな意見交換がされました。
代々見守ってこられたからこその地元の意見、心に響きます。
ご参加いただきました諸鈍地区の皆さま、会場をお貸しいただいた加計呂麻島展示・体験交流館、
また瀬戸内町役場の関係者の皆さま、大変ありがとうございます!!
次の投稿では、腐朽が心配される木について診断を行った様子をご紹介します。
(株)木風 アシスタント 前川恵美子