先日ピカス診断を行った海神幼稚園のケヤキの治療を行いました。
ツリークライマーの方に協力をお願いして、じゅもくい女子会も頑張りました!
このケヤキは大枝の腐朽が大きく、樹勢はあるもののやや難しい状態の樹木です。
腐朽はその穴を詰めても治りません。むしろ湿度が高まり腐朽菌の活動が活発になって余計に腐朽が進行してしまいます。

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サクラのように不定根が発生していてその成長が見込める場合は充填することもありますが、多くは乾燥させて腐朽をできるだけ進行させないようにするのがよろしいです。

幹の腐朽や空洞はその組織が内側に発達はしませんので、肥大成長をする外側に健全材が増えるよう土壌改良を行い成長促進をさせるのが良いです。
このケヤキは空洞にビニールが詰まってましたし、大枝切断痕も覆われていたので腐朽がかなり進行していました。
それらを取り除き、ボロボロになった腐朽部も取り除きます。
腐朽には樹も自分を守るために防御層を発達させるので、そこを傷つけないようにスカスカのところだけ取り除きます。

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既に腐っているから取り除いても一緒、という説もありますが、このままだとシロアリ(主に腐朽部を食べる)にも食害されてしまうリスクもあるし、殺菌剤の塗布もしにくいので、綺麗に滑らかになるよう除去します。

除去された腐朽は褐色腐朽と白色腐朽が混合していて、複雑な状態でした。

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白い腐朽がリグニンを分解されてしまった白色腐朽。
茶色の腐朽がセルロースを分解されてしまった褐色腐朽です。

さて、腐朽部の除去作業の前に、さらに大切な作業があります。

 

 

 

 

それは土壌改良です。前述した通り、健全材を増やすためには栄養が必要です。
できるだけ根元から遠くが良いのですが、今回は園庭ということもあり、ウッドデッキ周りを中心に改良です。

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掘っているとさすが海辺の土地だけに貝殻が沢山出てきます。驚きです。

土は2層になっていて盛り土の履歴が確認されました。さぞかし根は大変だったろうと思います。

土壌改良は乳酸菌入りの竹の腐葉土を混ぜ込みました。
これがなんとも芳しい香りです!
そして土を蘇らせる力のある再生炭も最後に混ぜます。

そして何と言ってもブレスパイプです!
この筒形土壌改良材は凄い威力を発揮しますよ!

土壌の物理性も化学性も改善するのです(#^.^#)

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不幸中の幸いで、盛り土があったために、根元付近で栄養を吸収する細根がたくさん発達していました。

2段根になっているわけですが、ここの貝殻のおかげで適度な孔隙ができて根が発達しやすかったようです。
ペクチンという多糖類と結合し、細胞膜を丈夫にして病害虫に対する抵抗力をつける働きがあります。また根の生育を促進する働きもあります。

仕上げに踏み固められにくいようウッドデッキの周りにリュウノヒゲを植栽したしました。

さらに、もっと根の先の方へ栄養を与えるために動噴を使った土壌灌注も行いました。

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土壌灌注は大変有効な治療です。ぜひ締め固めが酷いところでやってみてください。
かなりの効果があります。
今回は特に青のイナスイを使っていて、ミネラル分がイオン化を促進し根に吸収しやするのです!

 

そして、腐朽部は殺菌剤のオリジナルブレンドを噴霧器で吹き付けます。
これにして正解!!刷毛で塗布するのは塗り残しが出やすいですし、面積が広いと大変です。
これなら均一に綺麗に塗布できます。
ブレンドはキニヌールに赤のイナスイと焼酎!ヾ(≧▽≦)ノ

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今夏の治療はまずはここまで。

枝の整姿剪定盛夏を避けて行います。

木陰は園児たちを健やかに育てます。
そこに集う人皆を癒し守ってくれます。

この樹木の大切さをご理解くださりしこれからも大切にされていこうという園の方針に心から敬意と感謝を申し上げます。

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