最近のお仕事

樹木の移植にはご注意を!


先日とても、酷い移植工事をみました。

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昨年の11月に移植したゴヨウマツの具合が悪いので診断して欲しいとのことでしたが、根の周りを掘ってみるとなんと50センチ程深く植えられていました。
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オマケに、根鉢も作っておらず、太根はザクザクに切られていました!
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これじゃあ、具合悪くなるはずです!

これは酷い仕事です!信じられません!とてもプロのやる事ではありません!

聞けば私も以前迷惑をかけられた業者さんの仕事との事。もう、呆れかえりました。

基本の仕様を全く無視したやり方です!

それでもお客様は素人さんなので、いいように言いくるめられてしまうから気の毒です。

 

樹にも余力があるからなんとかしばらくは持ちこたえますが、余りにも酷い移植で早々に結果が出たようです。

なんでも、「自然のものだから上手くいくとは限りませんよ」と言ったとのこと。

それはベストを尽くした場合に言えるのではないでしょうか?

 

以前も別の業者さんですが、深植えして樹が弱っていたのをレスキューしたことがあります。

根は2段になってしまってました。

我が社のブレスパイプを設置していたから良かったものの、危ないところでした。

☆こんな感じ
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殆どの根が枯死していて、とても治療に耐えうる状態ではありませんでした…>_<…

結局、植え替えの方向で仕切り直しです。

 

 

私たちも移植の仕事を行いますが、細心の注意を払います。

樹にとっては大手術。本当は移植に耐えうるよう2年ぐらいかけて白根が出るように養生しなければなりません。

私たちは理想的な移植として「林試移植A法」を推奨しています。

根を環状剥皮して発根させるのです。

時間があればこれが理想的です。
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☆樹木医の手引き

それでも止む終えない時も、できるだけ根を切らないようにして、移植後にはタップリの腐葉土分を根の周りにいれます。

勿論藁を巻いて根鉢を作るのは当たり前です。
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この業者さんは、全くそのような処置をしていませんし、後で現状を見てもらったら、樹木医さんが言うならしょうがないとのことで、いえ、これはもう樹木医じゃなくてもやるべきことなのに驚きです!

お客様にとっては、何十年もの樹齢がある家族同然の大切な樹木を、このように乱雑に扱うなんて許せません!

安さ競争ばかりが先行していますが、こういった技術の全く伴わない業者さんにはどうぞ皆様、お気をつけください☆